Road to ヤクーツク

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探し物はなんですか

『修学旅行でさ、

奈良の大仏見たとき、みんな感動したって言ってたんだけどさ、

実は何にも思わなかったんだよね...』

 

 

『え? そうなの?

私は東大寺で涙出そうになったな。』

 

 

『やっぱ そう?

まあ、すごいけどさ、言うほどじゃないって言うかさ…

なんかそういうの、ないんだ。

さすがにロシアに行ったらあると思うんだけどね!』

 

 

※ ※ ※

 

『なんか違う部活をしてたらさ、もっと結果を出せたのかもしれないと思って…

サッカーとかの方がむいてたと思う?』

 

『だってあんた、勧めても勧めても、やんなかったじゃない。』

 

『そうなんだけどさ…やってたら できてたかもしんないと思って。

失敗したかなー。』

 

 

※ ※ ※

 

 

彼のコンプレックスは健在だ。

(→劣等感が生み出すもの。 - Road to ヤクーツク

 

人生を変えるような感動がないこと。

挫折らしい挫折をしたことがないこと。

学生の身分に甘んじていること。

 

そんなことがすべて、彼のコンプレックスになっているらしい。

 

連休で中学の同級生に会ったことも影響しているのかな。

もう社会人として仕事をしている友人の存在も、大いに刺激になっているようだ。

 

 

まだ何も成していない自分。

将来が不確定な自分。

 

 

学生の頃って、こんなだったかな。

あー、人に認められたい、って気持ちは分かるなぁ。

いやでも、自分はもっとバカだった。

 

 

 

安心しろって。

みんなもそうだって。

あんたは普通だよ。

むしろ頑張ってるじゃない。

 

 

自分が選択しなかったことをマイナスに思うことはない。

選択したことで、何かを失った訳じゃないんだよ。

自分の道を拓いているだけでしょう。

あなたにはあなたの経験値があるだろうに。

 

 

※ ※ ※

 

『そうなのかな…』

 

『そうです。』

 

『うん…』

 

『じゃあ あんた、部活 三つも四つもできるんかい。

ロシア語とほかの言語と、両方できるんかい。』

 

『ムリ』

 

 

 

※ ※ ※

 

 

自信を持って。

 

自分で見つけ、自分で準備しているじゃないですか。

 

分からないことは、聞けばいい。

 

不安になったら、相談すればいい。

 

一体 誰と比べてんのさ?

 

何でもかんでも できる奴も確かにいるけど、それは そいつがオカシイから。

 

大丈夫、間違ってない。間違ってない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って、言えるほど偉くないけど。

自分だって、人生の先を見据えれば、焦る気持ちでいっぱいだけど。

まだ何者にも成れていないけど。

私に彼を導く資格はあるのだろうか。

 

 

あれ〜?

私もまだまだ、探し物が見つかってない?

 

成長が遅過ぎて、子どもに抜かれてしまいます。

 

やれやれ、どうしたら立派な大人になれるのかなぁ。